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最新☆家計支出調査2022年が揃いました!

2023.02.10

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

お待たせいたしました。家計支出調査の2022年12月が発表されました。これで餃子の消費ならうちの県がナンバーワンだとか、ラーメンの消費ならうちの県も負けてねぇ!というエビデンスが2022年の年間を通じて揃ったわけです。きっとまたトレンド雑誌やテレビ番組などでも使われることと存じます。

もちろん私たち花き業界に身を置くものとして、注目は切花、園芸用植物、園芸用品の3項目です。

これらのデータは2月7日の午前中に発表されたのですが、それを花研の人にまとめてもらって(一応アタシも花研の人だけど💦事務所にいるスタッフのこと)、出張に出ていた泥油にデータ送ってもらいました。そしてその日の午後の講演に速報で皆様にお知らせしちゃいましたもんねー。データをまとめるのが速い事務所にいるスタッフさん、ありがとうございます。その講演の会場にお越しくださった方は、いち早く2022年の切花ほか家計支出の2022年の結果を知ることになったわけですが、発表から4日経過した今となってはご存知の方も多いかと思います。

 

花研ブログでは満を持して、その最新データをご紹介したいと思います。

まずは切花。いくらだったと思いますか?年間トータルで増えたでしょうか減ったでしょうか。

結果はこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

ジャジャン↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7,992円(税込み)でした。

 

増えたか減ったかを強いていえば、わずかに増えました。2021年が7,899円という発表だったので。

とはいえ、長期で見れば減少していることに変わりありません。前年対比で増えたかどうかを一喜一憂するものでもないと思いますが、減るよりはいいですね。いや、いいのかよくないのかも、もう少ししないと結論が出ないようにも思います。調査結果は7,992円だったと受け止めるのみでございました。

 

この金額は税込みでピークを迎えた1997年の61%、ときの消費税を抜いた金額に換算すると、支出金額ピークは実は1993年で、その時の58%の計算になります

kiriban

 

しかしこの58%という数字がそのままマーケットの縮小率というわけではありません。これはあくまでも個人消費で、花きの消費はそのほかに法人需要もあります。またこの数字は世帯ごとの数字であり、そこに反映されていない個人消費もあります。

一方、生産を振り返ると国内の切花出荷量のピークは1996年で、2021年はその56.5%ですから、国内の切花出荷量の減少は、個人消費が減る以上に速いように思います。国内流通は国産切花に加えて輸入もありますが、輸入も減少傾向です。国内出荷量の減少をカバーするほど輸入は増えていません。市場では長い間品薄単価高が続いています。これらの現象から、国内の花き業界は多くの課題とチャンス、あるいは長期に及んで何もしなかった場合は大きなピンチを含んでいるといえます。

詳細につきましては、講演等の機会にお話しさせていただきたいと思います。

 

鉢物や苗物などが含まれる「園芸用植物」は鉢物4,133円、園芸用の周辺道具(ポットや土、肥料など)園芸用品4,854円でした。

園芸用植物はコロナ禍に見舞われた2020年以降、生花店さんたちが口をそろえて「観葉植物が売れる」とおっしゃっていたことがデータとしてよく表れているように思います。翌年もその傾向は続きましたが、2022年は一服した様子が窺えます。しかし、これもまた単年の数字で判断することでもないと思いますので、もう少し長期目線でおってきたいと思います。

 

【家計支出調査 園芸用植物】

pots

 

【家計支出調査 園芸用品】

goods

※園芸用植物と園芸用品は2015年から独立項目になりました。

 

尚、弊社では上記の全国の総合的なデータに加え、世帯主の世代別、県庁所在地別、また世帯の種類別(二人以上、単身世帯)などのデータもまとめております。ご入用の方は弊社までお問い合わせいただけますと幸いです。

※取りまとめたデータは有料です。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

 

2021年までのデータでは、フラワービジネスノート2023にまとめてあります。県庁所在地別に支出金額ランキングをまとめたり、二人以上/単身世帯別に消費金額を比較してまとめたり、月別に支出を経年で比較したり、様々な角度から見やすくまとめています。よろしければご活用くださいませ。あ、いや、掲載されているのは原則花きに関する支出金額だけですよ!ラーメンとか餃子のランキングは含まれていませんので、ご購入前にご確認の上、ポチしていただければ幸いです。※人口動態とか経済指標、GDPなど関する数字は掲載しています。

フラワービジネスノート2023はこちら。

0808ブログ用

 

それではみなさま、ごきげんよう。

寒波対策の上、良い週末をお過ごしくださいませ。

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