OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「35億!」だったのに・・・

2023.02.24

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

藤原しおりさんとしてラジオパーソナリティなど様々な分野でご活躍されるブルゾンちえみ(当時名)さん。

「35億」というフレーズがブレイクしたのは2017年でした。調子に乗って花研の泥油も池袋サンシャインシティのイベント会場で、花とブルゾンさんキャラを掛け合わせてネタを披露したものでした。う~ん、ナツカシ。もちろん超イケメン名物ダンサーも両脇に据えて、バラの花弁を撒いたり、まあアホに任せて生活者に向けた花宣伝をなんだかいろいろやってみた時期でした。

 

さて、35億がヒットした2017年、国産切花の出荷量は37億本でした。(農林水産省)

翌2018年には35.3億本、2019年は34.8億本なので、このあたりが35億ということですね。(ちなみに、池袋のステージではバラがテーマのイベントだったので、バラの流通本数をネタに交えて紹介しました)

そしてついに最新データの2021年は32.5億本と発表されています。加速度的に出荷量が減少しています。

だいたい1年で1億本(強)ずつ減少していて、この20年では20%減少、年平均成長率(CAGR)は-2.5%。このペースで減少すれば、30年後の2050年には15.6億本になると試算されます。

2021年の48%(なんと半分以下!)、ピークだった1996年の27%に値する数字です。この10年であまり輸入も増えていません。CAGRで-0.013です。

 

是非国内花き生産に携わるみなさまにおかれましては、大変な環境下とは存じますが、花き生産を何とか維持、継続していただきたいところでございます。品薄単価高が長期にわたり継続すれば、産業としてメリットはあまりありません。(たくさんあって高いのはいいでしょう)そこで、短くても出荷本数を増やすということがポイントになってきます。本当のプロの方ばかりでなくセミプロや愛好家コミュニティを活用したご出荷への取り組みもいいと思います。実際、米国において草花生産コミュニティが急成長して、花き流通を支えている例があります。ぜひ参考にされてみてはと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

ご自愛の上、良い週末をお過ごしくださいませ。

 

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