OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

これから流行る花  8月1日付け花研論

2012.08.01

はい、みなさん、花の流行が変わります。

というか、既に変わってきました、明らかに。

 

2013年が転換期と予測していましたが、さすが流行に敏感なトップデザイナーの方々は既にデザインやモードが変わってきました。花だけでなく、ファッションや車など感性が重視されるようなほかの業界のデザインも、今回は少し早く変化が始まっています。

これからは、草花系であれば●●●●●●とか●●●●●、●●-●●○などというような雰囲気のある花の人気が上向いてくるでしょう。

あるいは、いままで敬遠されていた●●●○●●●などもいいかもしれません。

 

とはいえ落ち着いてください。

イノベーター理論でいけば、変化が出たと言っても現在は全体の中のほんのイノベーターの中での動きが反映されているといったところです。

↓【イノベーター理論】

縦軸:嗜好する人口

横軸:経過時間

イノベーター・・・先駆者、革新者   2.5%

アーリーアダプター・・・初期採用者   13.5%

アーリーマジョリティ・・・初期追随者  34%

レイトマジョリティ・・・後期追随者   34%

ラガード・・・遅延者、革新無視派   16%

 

アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな溝があり、マジョリティまで浸透するかどうかが物事が広まるかどうかの境界線と言われています。

イノベーターとアーリーアダプターを合計しても16%にしかなりません。ここで変化が見られたからといって、早速全てをシフトしてしまってはリスキーかもしれませんので、慌てて作付けを転換してくださいと言っているわけではありません。

 

未だに昔馴染みのブーケや花を好まれる方がたくさんいて、一般の小売の場ではそのようなデザインがたくさん売れるように、流行の先端に変化があったとしても従来のブーケを支持される方はたくさんいらっしゃいます。変化は急に起こるのではなく、徐々に変わっていきます。

花であれば、これから10年から15年でアーリーアダプターに浸透し、20-25年くらいでアーリーマジョリティに受け入れられるでしょう。(レイトマジョリティはもしかしたら暫く今のデザインを嗜好するかも)

ですからみなさんも好まれる花のデザインをウォッチしてみてください。

 

みなさんが生産者さんであれば、イノベーター理論の層のうちどこのお客様ファンを増やしていくのかポリシーを明確にされるといいでしょう。そのポリシーにハズレはありません。

 

もしあなたがイノベーターとアーリーアダプターを行く生産者さんであれば、●●●●(←品目名)などは面白いかもしれません。

また、それを作る場合であれば

①現在は3月から5月中旬くらいまでしか流通がないので、この流通期を何とか拡大してみる

②丈が短いので、多様な用途で使っていただけるよう花型はそのままで、もう少し丈が取れるようにしてみる

③1色しかないので、染めでカラーバリエーションを増やすこと(黄色、ピンク、薄紫、グリーン、オレンジなど)・・・でも上手に染めて♪

 

などが可能になれば、需要が一気に拡大するでしょう。もちろん小売店さんや消費者の皆さまのところでの水揚げや流通に関しても、課題はクリアしていただくくことが前提になります。

 

まだ誰も手がけていませんので、これは先駆者になったらいろいろと面白い体験ができるかもしれません❤うふ

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