OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

シャクヤク開花検討会議!

2020.05.20

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

本日、日頃から大変お世話になっているお取引先(A)さまから、ある業務依頼のメールをいただきました。

そのメールの最後に「シャクヤクのツボミから見事な花が咲き行く姿を見たくて買ってみましたが、はずかしながら、失敗してしまいました」と独白(でもないか)がついていました。ちょっとツボミが固すぎたのを買ってしまったのかな、茎が細すぎたのを選んでしまったかなとAさまの自己分析。
“こんな風に生けたのですが、ついぞ開きませんでした”とわかりやすく写真も添付してくださいました。(従って独白ではありませんね。明らかに私どもへの語りかけです!ありがとうございます)

そこで、花研内で緊急会議。
いつもお世話になっているお客様がせっかく購入されたシャクヤクが咲かずにがっかりされているなんて、一大事です!

写真を拝見し、いくつか問題点(というと大げさですが、改善すればいまからでも何とかなるかも的な点)を洗い出し、Aさまにお知らせいたしました。

 

もしかすると、この時期同じようなお悩みを持つ方もいらっしゃるかもと思い、ご参考になるかわかりませんが、「Aさまのシャクヤク開花検討会議」の結論を以下に記しておきます。

※シャクヤクがご家庭で開花しないのは、下記の理由以外の場合もございます。その場合の対策は下記の限りではございませんので、あらかじめご了承ください。今回はAさまの写真を拝見し、考えられる原因と私どもが検討した改善策を例としてご紹介させていただきました。

 

・・・・「Aさまのシャクヤク開花検討会議」結論と対策・・・・

1 つぼみを洗う
水道水で花弁についた蜜(はやりの「密」ではありません!)を洗い流してみてくださいませ。(すでに実施済みでしたらすみません)
あるいは、コップに水を入れて、その中でゆすいでいただいても構いません。
蜜で花弁がくっついて、シャクヤクは開きたいのに、開けないだけかもしれません。シャクヤクが新しければ、今からでも可能性ありです。

 

2 丈を短くする
茎の丈を30-40cmくらいまで短くしてみてくださいませ。水、栄養が花まで行き届きますように。
(A様の写真を拝見する限り、市場流通で拝見するような、長いままで飾っていただいていました。最初はいいと思いますが、咲かないということなので緊急対策としてご提案させていただきました)

 

3 下葉を取り除く
葉が多すぎる場合、花まで水、栄養が届く前に葉に吸い取られてしまいます。
上から1-2段分の葉を残し、あとは取り除いてみてくださいませ。
(A様の写真を拝見する限り、茎も長い分、下葉も結構青々とついていました。咲かないということで緊急対策としてご提案させていただきました。全部取ってしまうと、今度は呼吸ができなくなってしまいますので、1-2段は取っておいてください)

 

4 切り花栄養剤を入れる
切り花栄養剤に入っている糖分は、シャクヤクが開くとき、また開花してからも効果を発揮します。

■ご参考(2ページ目に使った場合と使わなかった場合の輪サイズ比較を掲載)

 

5 日の当たる明るいところに置く
上記1-4をやって、日の当たるところに置くのがポイントです。(窓際など明るめのところ)
すると、シャクヤクは
「あら?アタシ、生きてる? ンじゃ、咲いちゃお!」と咲き始めるかもしれません!

という一縷の望みに期待です。

 

咲かないから残念と諦めてしまうよりは、まだ購入してから日が浅ければ、少しは動く可能性ありです。あるいはちょっと試してみて少しでも開けばコツがつかめるかもしれませんし、ケーススタディにもなります。

もし、ひとつでもご参考になる内容があれば幸いです。

 

それではみなさま、よいシャクヤクシーズンをお楽しみくださいませ。

 

ごきげんよう。
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