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あじさいの開花宣言!?

2016.07.11

アジサイのベストシーズンからだいぶ時間が経過していました。とはいえ、いまだにアジサイを楽しめるシーズンであることは違いありません。

 

ところで、気象庁で開花宣言をするのは桜だけではないってご存知でしたか?

年間で、ウメ、アジサイの開花、及びイチョウ、カエデの紅葉の日を観測し、気象状況の推移を把握しています。

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アジサイの開花は、東京の場合、1981-2010年までの平年値で6月10日頃でした。2015年と2016年は5月26日と発表されています。桜と同様、少し早まっていますね。次の30年間の平年値は少し早まることでしょう。

 

季節推移を把握するための観測対象は植物だけではありません。

うぐいす、つばめ、もんしろちょう、ほたる、あぶらぜみなどの動物・昆虫も観測して、季節の進捗や気候の変化など総合的に把握するのです。

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うぐいす、つばめ、もんしろちょう、ほたるにおいては東京の観測データがないので(がっくり・・・)、あぶらぜみで見てみると、2015年は7月31日でした。さて今年はいつごろになるでしょうか。

 

植物や動物から季節の移り変わりを知る。古来、人々は農耕のタイミングを図る導(しるべ)としてこれらを観測していました。現在はカレンダーで農耕のタイミングを記録したり、測ったりするケースがほとんどだと思いますが、昔の人の知恵に倣えば季節の推移はカレンダーの中にあるのではなく、自然の移り変わりの中にあるということなのでしょう。

カレンダーはあくまでもペースメーカーのようなものであって、季節はカレンダーとともにではなく、自然とともに到来します。ウグイスやモンシロチョウなどの観測を国が行っていることはあまり知られていないかもしれませんが、自然とともに生きてきた日本人の知恵として、大切にしていくべきものの一つですね。

気象観測に関する詳細はこちら

 

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