花研コーヒーブレイク
6月が過ごしやすかったのでアジサイの秋色化に影響あり
2026.06.26
花研の一研究員です。
仲卸通りを歩いていると思います。
「どうやったらあんなにも美し“秋色アジサイ”が完成するものでしょうか」と。
念のためお伝えしておきますが、切花の秋色アジサイです。
オランダやコロンビアから来るアジサイも然りですが、国内の秋色アジサイ生産者さんの敏腕さは世界屈指でしょう。
サッカーのワールドカップならぬ、秋色アジサイのワールドカップがあれば、日本は優勝・世界一を射程圏内に臨めるでしょう。それほどまでに、市場に出回る秋色アジサイは貴重、且つ高品質なアイテムと言えます。
さて、今日はあいにくの雨ですが、今年の東京は6月に入ってから比較的過ごしやすく涼しい感じがします。そのせいでしょうか、アジサイの開花期間が長く、更にうまい具合に秋色化しているような印象です。
気象庁のサイト(気象庁 Japan Meteorological Agency)から気温の推移を調べてみました。過去の気象データのうち、東日本太平洋側というデータを表示します。
次に5日ごとの平年差というデータを選びます。「平年」というのは過去30年の平均です。1991年から2020年の平均をいいます。
この平年という値は、2021年から2030年までは上記区分のデータを使い、2031年以降はまた10年ずれて2001年から2030年の30年間の平均値を平年というようにずれていくということです。
これを見ると、今年の6月上旬までは平年よりも暑かったことがわかります。
心なしか、アジサイの開花自体はいつもと同じくらいか、少し早かったように思います。
それが中旬にもなると、平年よりマイナスもしくは同等で推移していることがわかります。それでも20日以降には気温は平年よりもプラスが目立つようになります。先週ぐらいまでは90年代並みに涼しかったということがデータから見て取れます。
蛇足ですが90年代の終わりに東北から上京してきたワタシとしては、当時の東京の暑さには異世界感しかありませんでした。「ここは香港かもしれない」と思ったものです。
話を戻して今年の気象データと平年との差のうち同様に降水量も見ます。
気温が涼しいタイミングと同様に雨量が多くありました。
ああそうか、雨がまあまあ降ったので気温が低く保たれたということでした。このような条件が整うと都内でも、趣深い秋色アジサイを多く見かけることができるようです。
なかなか毎年同じ条件とはいきませんから、一年一年の花の行く末をその時その時楽しむほかありませんね。つまり道端の花を観賞するのもトキ消費のようなものということでしょう。
みなさまも、今年ならではの見た目はカサカサ、触るとしっとり、語感で楽しむアジサイを体感してみてはいかがでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。














