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シュワちゃんやブラピはどうなるの?~世界的著名人の名前がついた学名~

2026.08.19

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

先日、ドナルドトラン「ピ」のお話をさせていただきました。トランプさんのお名前が学名の種小名に採用されているって話。

そして男性の名前が採用されると、語尾に-iが付くので、トランプさんはトラン「ピ」になりますよってことでしたが、今日はそのほかの世界的著名人の名前が学名に採用された例をご紹介したいと思います。

 

属名に人の名前が付けられる、しかも発見者や貢献者と全く関係ない人が付けられるというのはかなりレアですねとビスマルキアの時にご紹介しましたが、種小名なら結構あるんです。ここではその一部をご紹介します。

男性の名前は語尾に-iが付きますが、女性は-aeとなりますことにご注目ください。

 

●美と知性を纏うハリウッドの至宝「アンジェリーナ・ジョリー」

Aptostichus angelinajolieae(アプトスティクス・アンジェリナジョリーアエ)は、カリフォルニア州に生息するクモの一種。命名者のジェイソン・ボンド博士は、アンジェリーナの人道支援への貢献(国連難民高等弁務官事務所で活動)を称えこの学名を与えたのだとか。社会貢献に敬意を表して命名したパターン。種小名の語尾 “-ae” は女性への献名を示しています。

(クモの学名にアンジェリーナ・ジョリーの名前と聞くと、思わず映画「ソルト」を連想してしまいますな。→独り言)

 

●元祖マッチョマン「アーノルド・シュワルツェネガー」

これはまたいくつかありまして、例えばAgra schwarzeneggeri(アグラ・シュワルツェネッゲリ、←男性だから-iで終わります)。コスタリカで発見された甲虫。オスの脚の一部(腿節)が異様に発達していて、まるで上腕二頭筋のようだったから、マッチョ系シュワちゃんの名前にちなんで命名。

 

Megapropodiphora schwarzeneggeri(メガラセニア・シュワルツェネッガリ)は、体長わずか0.4mmの世界最小のハエ。前脚だけがムキムキに発達していることから、シュワちゃんの名前を採用したと。つまりこちらも、見た目がシュワちゃんだから。

 

Protobasiliscus arnoldi(プロトバシリスクス・アーノルディ)は、2024年ネバダ州で発見された約4900万年前の大型トカゲ(絶滅種)。このトカゲが当時の圧倒的な強さを誇る捕食者であったことと、シュワちゃんのタフなヒーローとしての活躍を重ねて命名。

 

●タイタニックのヒロイン「ケイト・ウィンスレット」

Agra katewinsletae(アグラ・ケイトウィンスレタエ)は、コスタリカ産の甲虫。映画『タイタニック』でケイトが演じたヒロイン「ローズ」の運命に重ね合わせて、船と一緒に沈むことなく生き残ったからこの名前を付けられたと。

 

 

●キング・オブ・ポップ「マイケル・ジャクソン」ももちろんあります。

Mesoparapylocheles michaeljacksoni(メソパラピロケレス・マイケルジャクソニ)は、約1億年前(白亜紀)に生息していたヤドカリ(絶滅種)。この化石を発見したチームが、発見した日の夜、大金星の祝杯をあげていたところ、マイケルの訃報が飛び込んできたためマイケルの功績を称え学名に捧げたと。発見者の喜びがショックに変わった瞬間が感じられる学名です。

 

●ジャッキー・チェン、あります◎しかも2種。

Cnemaspis jackieii(コノマスピス・ジャッキイ)というヤモリの一種。その素早い動きと驚異的な回避能力が、まるでジャッキーのようだからと。

Acrotaphus jackiechani(アクロタフス・ジャッキーチャニ)という蜂の一種。発見者がジャッキーのファンだからと。

 

●ブラピ、あります◎

Conobregma bradpitti(コノブレグマ・ブラッドピッティ)という南アフリカ共和国で発見された新種の蜂。この新種を発見したタイの名門チュラロンコン大学の博士が、ブラピの大ファンだったからと。コノプレグマ・「ブラピ」じゃなくて、「ブラッドピッティ」なんですね。

 

●マリリン・モンロー、あります◎

Asteriomyzostomum monroeae(アステリオミゾストマム・モンローエ、←-ae)は、日本の研究者らによって発見されたゴカイやミミズと同じ環形動物の仲間(多毛類)。ヒトデの体液を吸うために突き出たユニークな口(吻:ふん)が、マリリン・モンローがカメラに向かってキスを贈る際に見せるチャーミングな口を連想させるからと。

 

これらの署名人、有名人の名前に由来した学名は多々ありますが、学名への献名は多くの場合、

・功績や活躍を称える
・見た目の特徴にちなんで付ける
・命名者がファンだから
・関心を集めるため、「時の人」の名前を生かす

あたりにパターンを集約できそうです。

そう考えると、学名の世界はとても遠くて高尚なものであるように見えながら、実は身近でユニークな話題に溢れているように思います。

 

もし植物でもシュワちゃんやアンジー、ブラピなどの名前が付けられたら、ハリウッドシリーズなどとして植物に興味のなかった新しい層の興味を引けるかもしれませんね。

それではみなさま、ごきげんよう。

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