OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

観察日記 ごろごろのゆくえ

2024.04.16

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

本年2月、仲卸通りでごろごろに出合いました。

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これは何だと思われますか。

分かった方はかなり業界のプロの方に違いありません。

 

これは「シダの根」です。シダの根をパイナップルのように中心部分を残して丸く削ってあるのです。

手に取ってみると、固く重量感があります。果たしてこれがどのように育っていくのかと気になり、購入して観察することにいたしました。

 

本日はシダの根の観察日記を紹介します。

2月6日 シダの根を購入。購入先の仲卸のお兄さん曰く、「下の部分を水に浸けておけば大丈夫。もしカビたところがあれば削ってあげて」と。わさわさと茶色の毛のようなものが生え、まるで熊がぎゅっと手を握っているかのようです。この毛のような部分は鱗片といい、葉を環境変化から保護する役割を果たしているのだそうです。

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2月16日 シダは湿気のあるところを好むからと、花研の先輩方にアドバイスをいただき、水で濡らしたシダをたっぷりの水が入った花瓶に置くことにしました。

水に浸けて置いたところ、左側の1枚の葉柄が少し展開し始めました。この時のシダの外周は最も太い部分で37 cmです。

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2月22日 水が減ったら水替えをしています。暖かい日が数日続いたので少しずつ両側の葉柄部分が伸び始めました。

この時の外周は46cm。6日間で9 cmも外周のサイズが大きくなりました。

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2月28日 仲卸のお兄さんのお話の通り、根の下部分にカビらしきものが生えてしまいました。ナタでその部分を少し削り、水でよく洗いました。IMG_3127

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3月7日 順調に葉柄が伸び、外周は51 cmほどになりました。

上から撮った写真はアップすぎて少し分かりにくいですが、最初にぎゅっと握っていた手(葉柄や葉の部分)が広がっています。

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3月15日 まるでボクシングのアッパーカットをしているかのように、3本目の葉柄が伸び始めました。根元から最も高い葉柄の先までの高さを計ってみると26 cm。

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3月25日 2本の葉柄がさらに伸びていきます。最も伸びている葉柄の高さは35cm。

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4月1日 育て始めて55日目にして、最も伸びている葉柄に葉が生えてきました。高さは39 cm 。

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4月15日 1本長く伸びた葉柄は葉の丸まった部分が伸びきり、葉が沢山生えました。

左側の葉が大きく育っているのは、おそらく左側が窓のある方向で日の光がよく当たっていたからでしょう。葉の裏には胞子も見えます。5 mm程度の小さい葉の裏にも胞子が10個ほどついているのが観察できました。

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丸まっていた葉柄が少しずつ伸びていき生長する過程を見ることができました。事務所のような明るい場所に置いていましたが、意外と伸びるようです。

私はこのシダを熊のこぶしのようだと思いましたが、ほかに成長していくシダを見た方の中には、ふさふさとした褐色の鱗片が「犬」に見えたり、伸びた葉柄を首に煮立てて「ダチョウ」のように見えたりと、さまざまな連想ゲームが繰り広げられました。展開した葉は羽根のようにも見えて、もはやペットのような感覚もありますが、名前を付けてあげればより愛着がわいて楽しく育てられるかもしれません。

 

恐らく、今後気温が高くなるとますます葉柄や葉が伸びて新しい姿を見せてくれるのではないかと思います。引き続き観察を続けたいと思います。

 

それではみなさんごきげんよう。

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