花研コーヒーブレイク
芸術家にふれると熱くなれるね説
2026.05.04
花研の一研究員です。
いつぞやの週末、“文化的休日”を楽しみました。NHK『日曜美術館』50周年を特集した企画展示が東京芸大の美術館で開催されていて上野に出向いた日のことです。
上野駅に降り立ち、改札を出る前の第一コーナーで出合ったのがiichikoのポスター。
(⇑これを書いた本人は「第一コーナー」と「iichiko」をかけているつもりらしい。読み流してくださいな)

この企業のポスターにはいつも癒されますね、この度出合ったポスターもナチュラリスティックな風景にiichikoがあってとても風情があります。
iichikoって洋ナシのような風味があり、焼酎な感じが薄めな外国のお酒のようなテイストですが、酵母の力だけでああなるそうですよ。うーん自然ってすごい。
このポスターの背景の植物をグーグル検索から調べ、ペルシカリア・ポリモルファ(Perisicaria polymorpha)だろうと見当をつけました。
ペルシカリアといえばタデ科イヌタデ属の植物。草丈は膝丈くらいかと思っていましたが、この種は2mほどにまで伸びるようです。デカイね。
切り花にもなるでしょうか。未だ見かけたことありませんが。
改札を抜けた後、構内に素敵な生花店がありますね。入谷口にもありますが、今回拝見したのは中央口の店舗です。ちょうどダリアフェアを開催していました。
この時期にダリアフェアを開催できるまでに供給が充実したのは、ここ20年間における花業界の進歩と言っていいかもしれません。陳列のゴールデンラインにあるダリアはエターニティーシリーズ。日本が誇る頭脳集団「農研機構」が開発した日持ち性が優れた品種群です。花径もボリュームがあり、店頭では多くの方が立ち止まっていました。秋のダリアはずしりと濃い発色ですが、春のダリアは大輪ながらも色は軽やか。花弁の重なりにリズム感があり、春らしさも演出できる花ですね。
駅舎を抜けて外に出ますと、あらトトロ風な樹木がシンボリックに佇んでいます。気球のようにこのまま飛んで行きそうですね。

クスノキでしょうか。アメ横に向かう上野駅中央口の様子でした。
さて、上野駅の駅舎から出るのもやっとで前置きが長くなりましたが、目的地の芸大があるのは上野公園の方です。上野公園は日差しを浴びたい大勢の人々。いつもお祭りみたいで楽しいエリアです。
上野公園内の森の木陰で写生をしている人たちがいます。学生さんではなく、年季の入った大先輩です。芸大付近で絵を描くぐらいですから、どちら様もめちゃくちゃお上手。そりゃそうか。多くの人の目に触れるところで描く公開写生大会みたいなものですから、経験と実績、自信もおありなのでしょう。
実は、かくいうワタシも鞄には常にハガキサイズの画帳と水彩画も描ける色鉛筆と筆が入っています。なんとなく木陰でささっと描いてみるのも乙でしたが、上野公園のみなさまはあまりにも上級者ばかりで、さすがにひるみました。退散するかのごとく第4コーナーの公園内を突っ切って芸大に到着です。
やっと目的地に到着です。本来であれば「藝大」と書くのでしょうか。大学の敷地内に美術館があり、NHK日曜美術館の特集展示はそこでやっています。
HPサイトはこちらです。しばらくは東京開催なので散歩がてらに是非どうぞ。
展示はNHKの番組撮影のセットからスタートする構成、更に会場内がいくつかのテーマに分かれています。テーマ毎に象徴的な作品と作品を読み解く著名人のなつかしの映像が流れます。ここに掲載した写真はその番組セットと岡本太郎がピカソについて語る名シーンがモニターに映し出された様子です。この放送回はすさまじく面白い。
NHKのアナウンサーが岡本太郎に聞きます。
「岡本さんはピカソを超えるとおっしゃいますが、富士山でいえば今何合目ですか」
岡本太郎が答えます。
「僕は超えているつもりだ、あなた方にどう見えているかはわからないけどね」
このやり取り、岡本太郎とNHKアナウンサーのアツイアツイ会話でした。この会話だけで飯が何杯でも喰えるというやつです。会場内には原寸大にプロジェクターで映したピカソのゲルニカがありました。絶句です。凄惨この上ない。
これを見てな「お俺は超えている」と言う岡本太郎、そりゃアツイですわ。
ということで今回は熱い芸術家の一旦にふれることで影響をびびびと受けたという話でした。
この作品は岡本太郎の『遭遇』です。是非遭遇してください。
ごきげんよう。












