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キーワードで読み解くコロナ後の売り場づくり・・・JFMA定例セミナーから

2021.06.18

こんにちは。泥油育子です。

6月15日はJFMAの定例セミナーでした。とても良い勉強をさせていただきましたし、実践に結びつく内容だったように思います。コロナ後のマーケティングとしていくつかのキーワードが提示されました。

 

その中にあったのが、①定額制 ②非接触というキーワードです。

(・・・といってもこれは一部です。ほかにコロナ禍中に成功した企業に共通する重要なキーワードが提示されまして、そちらの方がメイントピックスです。)

①定額制(生花売り場の価格帯を整理する・・・泥油の感想を含みます)

サブスクサービスなどに象徴されるものですが、実際の売り場においても定額制にすることで、生活者は買いやすくなるように思います。

花に限らないかもしれませんが、例えば一つの売り場に10個のそれぞれ異なる商品あるとします。もし、極端な例として価格も10個全部異なっていたら、私だったらとても買いにくい印象を持ちます。一つ一つ商品価値を値踏みしながら、同時に実際の価格も10回確認することになります。その可愛さでいくらですね・・・じゃあこっちは・・・なんて、損得勘定をしちゃいますし、そんなことしているうちに疲れて買わなくなってしまうかもしれません。

価格がすべて統一されていたら、自分の欲しい花を見つけるだけ。考えることが少なくなって、購入までのステップが省略されます。ラクにストレスなく買えます。100均ショップで価格がそれぞれに違っていたら、今のような定着はなかったのではないでしょうか。価格をシンプルにしていく、いくつかの定額でやっていくというのは購買まで誘導するために重要なことなのではないでしょうか。

 

②非接触

これは言わずもがなですが、有人店舗においても無人店舗においても接触機会を減らして購買までたどり着ける売り場が作れるといいのでしょうか。講演で説明がありましたが、アンケート調査によると顧客満足度は、(意外にも??)実店舗よりネット購入者の方が高いのだそうです。実店舗で店員さんとコミュニケーションをとるのはとても価値ある瞬間であることに間違いはありません。とても気持ちが充足しますし、お客様の満足度が上がるものだと思いますが、一方、対面・対人の機会というのはマイナス要素を伴うリスクがあるのだそうです。だから対人を控えましょうではなく、対人のコンシェルジュ的な対応はお客様の選択肢、あるいは付加価値としてとっておいて、できるだけお客様にとってわかりやすい売り場を作るということなのかもしれません。

 

今後、例えばこのようなキーワードを意識しながら売り場をちょっと変えてみるだけで、お金をかけなくても買いやすい売り場になったりしないかなぁ・・・なんて生活者の目線から思いました。

 

それではみなさま、お仕事の方もオフの方も、ご自愛の上、良い週末をお過ごしくださいませ。

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