「香りの提案」大田花き花の生活研究所

フリージア

Category: 球根類

フリージアについて

フリージアはアヤメ科の球根植物で南アフリカ原産です。市場においては12月下旬~3月下旬頃にかけて出荷ピークを迎えます。多様な色幅がある事から様々な用途にお使いいただけます。最近は従来の一重咲きタイプだけでなく八重咲きタイプが増えました。

フリージアの香りとは

フリージアは香りの良い花として知られており、ある広告代理店の行った意識調査結果によると一般消費者の好きな香りの花として「キンモクセイ」、「沈丁花」、「バラ」に次いで「フリージア」が挙げられたといいます。
フリージアは香料採油のための栽培はされていないため天然香料としては存在しておりません。合成香料が普及しており、香水や石鹸、トイレタリー商品等幅広く使われています。

フリージアの香りのタイプ分類

弊社の調査により、フリージアは香りの特徴や芳香成分によって異なる3タイプに分類されることが分かりました。

※切花流通品種においては香りを持つ品種が少なく、限られているためセリ機およびインターネット受発注システムには香りを表記しておりません。代表品種は下記をご参考ください。

①フルーティの香り
黄花のフリージアの代表的品種「アラジン」などに見られる、フルーティな甘い香りが特徴。
フローラルな香りの「リナロール」、スズランの香りにも含まれる「α-ターピネオール」、レモンの香りの「リモネン」などテルペン類を多く含み、フリージア特有の爽やかなフローラルグリーンの香りが形成されています。
代表品種:アラジン、ラインベルト、オレンジーナ、フィガロなど

②スパイシーの香り
「エレガンス」など白花の代表品種に見られるペッパー様(胡椒)のスパイシーな香りが特徴。
成分分析によるとフローラルな香りの「リナロール」を多く含んでいるが実際の香りには大きく影響していないことから、その他の微量な香り成分の組み合わせによって、スパイシーな香りが形成されていると考えられます。
代表品種:エレガンスなど

③グリーンの香り
香りは微香のためほとんど感じられないことが多いが、セロリのようなグリーン調の青臭い香りが特徴。フローラルな香りの「リナロール」、セロリの香りの「セリネン」などの香り成分を含みます。
代表品種:ブルーシーなど

フリージアの香りの活用法

フリージアは暖房が直接当たらない20度以下の室内に置くと花保ちが良くなり、より長く花と香りを楽しむことができます。ご自宅では玄関、キッチンの窓辺、洗面所など比較的室温の低い場所に飾ってみてはいかがでしょうか。

また、八重咲き品種は一重咲き品種に比べて全体的に香りが弱い傾向があるようですが、花保ちの点では一重よりも八重品種の方が保ちが良いようです。