「香りの提案」大田花き花の生活研究所

センティッドゼラニウム

Category: ハーブ類

センティッドゼラニウムについて

ゼラニウムは約280種もあるペラルゴニウム属の植物です。ペラルゴニウム属の中でも、茎と葉に良い香りを持ち、香料用にも栽培されるゼラニウムを総称して「センティッドゼラニウム」と呼びます。品種交配が盛んに行われ、現在ではローズゼラニウム、チョコミントゼラニウム、レモンゼラニウム、シナモンゼラニウム、ヘーゼルナッツゼラニウムなどユニークな名前と香りを持った品種が数多く登場しています。
香りが良く、また品種によってバリエーション豊富な葉を持つことから、市場ではブーケやアレンジメントに使う葉物としての需要を徐々に伸ばしています。

ゼラニウムの香りとは
切葉としての流通量が最も多い「ローズゼラニウム」は、その名の通りバラ特有のコクのある甘い香りに柑橘系の爽やかな香りが特徴です。
茎や葉から放散する香りの主成分「ゲラニオール」は、バラやシャクヤクなどの花にも含まれている甘い香りで、葉の表面をこすったり刺激を与えると良く香ります。
㈱大田花き花の生活研究所において代表的な市場流通品種を成分分析した結果、ゼラニウムの豊富な香り成分が明らかになりました。

ゼラニウム品種と香りの特徴

”ローズゼラニウム”
バラの香りが強く、葉の使いやすさもあり、切り葉としての需要が高い品種。深い切れ込みのある葉が特徴。バラの香りの「シトロネロール」、イランイランなどの花に含まれる「ゲルマクレンD」、パチュリの香りに含まれる「グアイエン」などを含む甘くハーバルな香り。

”スケルトンローズ”
スケルトン(骸骨)というように細く繊細な葉が特徴。ミントの香りの「イソメントン」、バラ様の香りの「シトロネロール」などを多く含む、スッキリと甘い香り。

”スイートミモザ”
大きく丸みのある葉が特徴。ミントの香りの「メントン」「イソメントン」をはじめ、イランイランの花の香りに含まれる「ゲルマクレンD」などを含む、ハーバルでスパイシーな香り。

”ペパーミントゼラニウム”
ベルベットのような感触の葉が個性的。香り成分の大半にミントの香りの「メントン」「イソメントン」を含み、その名の通りの爽やかな香りが特徴。

”レモンゼラニウム”
細かいフリンジの入った小さな葉が特徴で、少し触っただけで強いレモンの香りがする。レモンの香りの「ゲラニアール」、フローラルな香りの「ネロリドール」などを含む。

”グレープフルーツゼラニウム”
葉の中心に茶色の斑があり、大きく5つに切れ込みが入った葉が特徴。バラの香りの「ゲラニオール」、レモンの香りの「ゲラニアール」、パチュリの香りに含まれる「グアイエン」などを含む。

”クロリンダ”
丸い縁取りの葉が特徴で、リンゴ、ミント、バラ、シダー、カンファーの香りが感じられる。ユーカリの香りに含まれる「アロマデンドレン」、パチュリの香りに含まれる「グアイエン」イランイランやクローブなどの精油に多く含まれる「カリオフィレン」などを含む。

”ミセスキングスリー”
葉は丸葉で、細かくフリンジがきいており、3つに切れる。パチュリの香りに含まれる「グアイエン」、イランイランの花に含まれる「ゲルマクレンD」、バラの甘い香りがする「ネロール」などを含むハーバルな香りが特徴。

”レディプレマウス”
ローズゼラニウムの斑入り。クリームっぽい白の線が入り、シルバーがかった色の葉で、深く切れ込みがあるのが特徴。バラの香りの「シトロネロール」にミントの香りの「イソメントン」などを含む、バラと柑橘の爽やかな香り。

”チョコレートペパーミントゼラニウム”
中心に茶色い斑が入る葉が特徴。ミントの香りの「メントン」「イソメントン」や、レモンやオレンジなど柑橘類の香りを特徴付ける「リモネン」を含む。

”スノーフレーク”
白い霜降りのような斑が入った丸葉が特徴。
パチュリの香りに含まれる「グアイエン」、フレッシュなバラの香りの「シトロネロール」、ランイランやクローブなどの精油に多く含まれる「カリオフィレン」を多く含む。

ゼラニウムの香りの活用法
アロマテラピーにおいては、ローズゼラニウムから採集された精油が多用されます。
葉と茎から採る精油はバラの香りを放ち、その香り成分には不安定な気持ちを鎮めて気分を高揚させる効果が期待出来るとされています。ホルモンバランスの変化から来る心と体の不調を整えてくれることから女性に優しい機能性ハーブとして芳香療法の現場でも多用されているようです。実際に弊社で行った成分分析においても「ゲルマクレンD」など、人への機能性が明らかになっている成分が含まれていたことから、ローズゼラニウムの葉の香りを嗅ぐことで鎮静やリラックス効果が期待出来ると考えられます。