花研コーヒーブレイク | 株式会社大田花き花の生活研究所 https://www.otalab.co.jp Fri, 29 Mar 2024 07:18:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.3.19 産地ウンチク探検隊!はどこへ行く??(後編) https://www.otalab.co.jp/blogs/57822 https://www.otalab.co.jp/blogs/57822#comments Fri, 29 Mar 2024 06:00:01 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57822 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

昨日の続きです。

 

産地ウンチク探検隊!の取材の際は、生産ノウハウだけにフォーカスするのではなく、できるだけその生産者様のフィロソフィー(哲学)とヒストリー(歴史)をお伺いするようにしています。

生産ノウハウは大品目であれば内容も似たような感じになってしまうかもしれませんが、フィロソフィーとヒストリーなら生産者様の軒数だけあります。なぜその生産者さんがそこでその品目をどのようなお考えを以って生産されて今があるのか。その生産者様がいらっしゃるからこそ現在の花き流通業界があるわけですから、やはり根っこの部分に迫りたいと思うのです。生産ノウハウもその品目を生産されている理由も、結局は各生産者様のフィロソフィーやヒストリーから生まれるものであって(と思っているので)、より核心的な部分に迫れるよう準備して臨みます(つもりです)。(カッコ多いな)

 

また、このコーナーに掲載する記事の中で、中山間地における農業モデルや耕作放棄地の再利用モデルとして、あるいは多様な人材の雇用モデルとしても参考にしていただくことがあるようです。そこまで意図せずに作成した記事だったりしますが、花き業界外の方からも参考になると言っていただけると、それはまた望外の喜びであり、大変有難く思います。訪問取材した生産者様への反響は、後から伺いますとまあちょいちょいあるみたいです。掛け値なしにお忙しい中ご協力くださった生産者様に、何かメリットがあったことを伺うと、それまた安心するといいますか、嬉しい限りです。

 

さて、どのように訪問産地が決まるかとよく聞かれます。

企画案作成→第1次承認→第2次承認を経て、取材を受けてくださる方の最終承認、及びご協力をいただければ、取材にお伺いしています。

 

産地ウンチク探検隊は2024年度も全国あちこちお邪魔させていただきたいと思います。パンデミックも落ち着いてきましたので、またいつか海外産地もご紹介できる日が来るといいなと思います。

新年度は取材記事以外にもちょっとした新企画を織り込んでいこうと思っております。取材記事以外にも、ぜひたまにご覧いただけますと幸いです。

 

本日で2023年度最終営業日となりました。本年度も花研をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。社会が変わり、経済も大きく変容し、お客様のニーズや業務スタイル、ライフスタイルも変わり、花研の業務自体やサービスの提供方法も大きく変化と改革を求められる年になりました。

2024年度はさらにみなさまのニーズに合ったサービスを、求められるスタイルにてご提供できますよういろいろとご提案申し上げたいと思います。

 

4月1日より気持ち新たにスタートいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

花研一同

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来年度「産地ウンチク探検隊!」はどこへ行く??(前編) https://www.otalab.co.jp/blogs/57884 https://www.otalab.co.jp/blogs/57884#comments Thu, 28 Mar 2024 06:00:36 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57884 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

大田花きのHPコンテンツ「産地ウンチク探検隊!」は、2005年2月4日浜田バラ園様の記事を第1回として、2024年3月をもって丸20年が経ちました。

その間、掲載したのは142回、うち前編と後編、あるいは5編に分けて編集した回もありましたので、記事の数なら162個(うち泥油が担当させていただきましたのは101個)、取材させていただきましたご出荷者様の数はざっと230軒。ご出荷時期に重なりお忙しい中、ご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました。

※産地ウンチク探検隊!はあくまでも大田花きのホームページコンテンツですから、2008年度までは大田花きが社内業務として行っていました。しかし、いろいろと組織変更に伴う業務移管もあり、2009年度からは花研が業務を委託されて実施しております。

 

この20年間で取材させていただいた地域で最も多いのは千葉県がダントツで24回。やはり大田市場から近くで生産量が多いところへの訪問回数が必然的に多くなります。

次いで群馬県と長野県が11回で2位タイ。車で日帰り取材できるところが多くなる傾向のようです。

次に多いのが、愛知県、埼玉県、北海道の9回。北海道はうち5回が「カボチャをめぐる冒険」編でした。やりすぎたか、アタシ??

掲載回数第7位が海外で、全8回。リアルとオンライン取材合計の掲載回数です。市場流通では輸入は約2割ですから、全部で142回あれば単純計算で28回は海外産地でもいいのかもしれませんが、まあそこは諸事情お察しください。

第8位が福島県でトータル7回、9位が東京都で6回、10位が静岡県と茨城県と神奈川県で、それぞれ5回でした。

生産者様ばかりでなく育種家さんや病院に取材させていただいたりすることもありました。

 

さて、そんな産地ウンチク探検隊!コーナーですが。最新版は、JAおおいた豊肥エリア(竹田)様から枝物をご出荷くださる大賀園芸様を掲載したところです。

大賀園芸様は、サクラ「湖上の舞」でフラワーオブザイヤーOTA2022特別賞を受賞された、全国でも屈指の生産者様です。今ちょうどサクラシーズンで、サクラをはじめとする枝物がどのように生産されているか、垣間見ていただけるかと思います。

是非ご覧いただければ幸いです。

 

明日の小欄に続く。

それではみなさま、ごきげんよう。

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2024年度JFMAフラワービジネス講座 開講決定! https://www.otalab.co.jp/blogs/57716 https://www.otalab.co.jp/blogs/57716#comments Wed, 27 Mar 2024 06:00:54 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57716 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

2000年に発足したJFMA(一般社団法人日本フローラルマーケティング協会)では、花き流通に携わる(またその周辺産業も含め)あらゆるジションの人たちを結び付けるだけでなく、これまでに多くのビジネスインキュベーションの場として大いに機能し、その力を発揮してきました。いくつものビジネスモデルを創発しては、プロジェクトとして継続したり、起業に結び付け、現在でも業界の中で意味深く重要な役割を担っています。例えば、MPS認証機能もそうですし、IFEXに始まる展示会(現在はフローラルイノベーション)も然りです。

 

同様にその一つが「フラワービジネス講座」です。花研でも開講初期のころからお手伝いさえていただいておりますが、今回で第11期生募集なのだとか。つまり11年目。11期生の募集がちょうど始まりましたので、ご案内いたします。

 

★JFMAフラワービジネス講座 第11期生募集

JFMAが主催するフラワービジネス講座は、花き業界全般について学べる講座です。花業界についてもっと知識を深めたい方、花業界全体のことをひととおり学びたい方、花業界と何か新しい取り組みができないだろうかと考えている方など、幅広いニーズに対応できるカリキュラムになっています(カリキュラム詳細はこちら)。5月から1年を通して開催され、通期シリーズでも興味のあるテーマだけスポットでも受講できるのが特徴です。

 

受講者さまは、JAのご担当者やフローリスト、 生花経営者、店舗スタッフ、 種苗会社、生産者、卸売会社、仲卸、資材メーカー、仲卸、専門学校生、一般企業の企画担当など、その職種も年齢も多岐にわたります。しかも、オンライン講座ですので、世界中どこからでも聴講可能です。

 

・・・以下JFMAのサイトからの引用・・・

【受講者の声】

「花業界で10年以上勤務していますが、担当業務以外のことはほとんど知識がなかったので、勉強になりました。業界がおかれている状況や他社の取り組みなども知れて、今後の参考になりました」 (生花小売 本部勤務)

 

「店舗で普通に販売するだけでなく、LINEやアプリを積極的に使った販売の仕方は興味深かったです」(種苗会社)

 

「ビジネスチャンスを探るために受講をしましたが、いまではすっかり花が好きになりました」(一般企業)

 

・・・引用終了・・・

 

ちなみに、開講初日の5月15日(水)の講座が2つあるうちの1つの講座は、弊社が講師を担当させていただきます。最新のデータをお見せしながら、花き業界の流通ABCを図解でご説明いたします。おひとりでも多くのみなさまのご参加をお待ち申し上げております。

 

 

上記お問い合わせは日本フローラルマーケティング協会事務局まで⇒info★jfma.net

★マークをアットマークに置き換えてお問い合わせくださいませ。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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モモ・バラにまつわるエトセトラ https://www.otalab.co.jp/blogs/57574 https://www.otalab.co.jp/blogs/57574#comments Tue, 26 Mar 2024 06:00:56 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57574 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

今年の桃の節句は終わってしまいましたが、ちょうどいま屋外では桃が咲いていたり、日頃から花桃に興味があります。国や地域によって桃の捉え方が異なるものかと思い、先日台湾ご出身の方に聞いてみました。

 

すると、道士(中国で道教の教義にしたがった活動を職業とする人)が持っている木製の剣は桃の木が原料なのだそうです。その昔キョンシー(中国版ゾンビ、アレ怖かった~!)が出てくる『幽玄道士』という映画がありましたが、キョンシーをやっつける道士が持っていた剣は桃だったということですね。桃って神聖なのです。

 

時代がそろっているのかわからりませんが、日本でも桃に聖なる力があるような話があります。

イザナギノミコトが黄泉の国から逃げるときに、追っ手をかわすために投げたのは桃。桃の実だったと思います。鬼退治に出かける桃太郎が「桃」太郎であることからも、聖なる力が宿っている「桃信仰」を見て取ることができます。

 

西洋・中東ではどうなんでしょうか、リンゴは古くからあちこちで栽培されていたようなのでやっぱりその神聖な果物の地位はリンゴかも。

桃もリンゴもバラ科の植物です。バラ科の植物、実が成る、香りが良い、世界のいたるところで魔除けとして使われているのかもしれません。

 

ということは、極論バラ科の植物でいいのであれば、最後はなんならバラでいいんじゃないだろうかと。トゲもあるし、いい香りもするし、ローズヒップも厄払いしてくれそうなイメージあるし、花も実も茎もすべて悪いやつをやっつけてくれそうです。

 

美しいばかりでなくなにか生活者を幸せにしてくれるストーリーがあれば、新しい需要も開拓できるかもしれませんね。

それではみなさま、ごきげんよう。

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【ほぼ開催中】春のフラワーイベントのご紹介 https://www.otalab.co.jp/blogs/57873 https://www.otalab.co.jp/blogs/57873#comments Mon, 25 Mar 2024 06:00:24 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57873 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

遅ればせながらのイベントもありますし、以前小欄で既にご紹介したものも中にはございますが、春爛漫(半歩手前??)のいま、都市部のあちこちで大規模なフラワーイベント(多くは無料!)をやっていますのでご紹介まで。

 

【Meet with Flowers in TOKYO YNK】開催中! 

3月15日-4月7日

八重洲・日本橋・京橋にて

in TOKYO YNKのYNKが八重洲、日本橋、京橋のイニシャルレターのようです。

https://meetwithflowers.com/

 

【東京インフィオラータ2024】開催中!

3月16日-5月27日

首都圏20会場を予定→つまりあちこち。詳細はこちら

https://www.tokyo-infiorata.com/

 

【HIBIYA BLOSSOM 2024】開催中

3月20日-4月14日

日比谷ステップ広場など

https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/jp/event/6480/

 

 

こちらは横浜でのフラワーイベント↓

【よこはま花と緑のスプリングフェア2024】

4月6日-4月30日

山下公園、横浜公園など

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/midori/details/46thSpringfair2024.php

 

 

【FLOWER GARDEN 2024】

2024年3月29日-4月21日

横浜赤レンガ倉庫

https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/102

 

 

【横浜フラワー&ガーデンフェスティバル】

5月3-6日

パシフィコ横浜

https://yfg-fes.jp/

 

 

東京、横浜界隈ばかりですみませんが、2027年の横浜園芸国際花博に向けた機運醸成につながるイベントかと存じます。

よろしければお出かけください。

ご紹介まででした。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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【量の問題】クスノキの香り その後とそして https://www.otalab.co.jp/blogs/57831 https://www.otalab.co.jp/blogs/57831#comments Fri, 22 Mar 2024 06:00:23 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57831 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

クスノキの香りについて一昨日の小欄でご紹介させていただきましたが、大田市場のすぐ横の緑道でクスノキの枝をたくさん拾って癒されているうちに、その緑道以外でもクスノキだけは枯れ枝で認識できるようになりました。小枝の形状や樹皮の質感、折れ方でしょうか、不思議とクスノキとわかり思わず拾い上げてしまいます。

 

上を見ずに(つまりそこにクスノキが生えていることに気づかずに)下を見て落ちている枝で、葉も付いていないのに「これはクスノキ」とわかるようになったのです。これもクスノキの落ち枝をたくさん見たことで認識できるようになったのです。わかるようになるには量が必要だということですね。確認方法は切り口の香りを嗅ぐこと。これでカンファーの香りがすれば正解。最近は正答率ほぼ100%。落ちている枯れ枝を見て何の植物かわかるなんて(クスノキだけですが・・・)、自分史上なかなか画期的なことと思いました。(いや、養蚕用の桑の枝は落ちていても桑とわかるかも)

 

さて、そんな新しい境地に至ったある日の週末、屋外でチーム練習をしていたのですが、昨今の強風で折れた枝やら枯れ葉やらがコートの外周に散乱しているのです。しかし、もはやそれらは景色でしかなく、そこに棒切れがあることすら誰も認識しないくらいのものです。しかし、帰り際にコート整備をしていて気づきました。長さ50cmくらいの棒切れが1本だけ落ちていて、それがクスノキであることに!

 

折れた枝の端っこの香りを嗅いで、クスノキであることを確認。練習会のメンバーにも香りを体験してもらうと、みなさん「どこかで嗅いだことがある!なんだっけ、これ!?」とか「とてもいい香り!」「花粉症に効きそうなスーッとしたいい香り(←その人の個人的な意見)」と喜んでいました。

 

そのうちの一人は、世界的をリードする有名企業GAFAMの一つにお勤めの女性。過度なストレスが溜まっているのか(?)、その枝の香りが良すぎて、花束をもらったかのように小躍りしながら枝を取り上げ、「家に持って帰る!」と50cmの枝ごとカバンにしまい込んだのです!いや、この芸当には驚きですよ。芸当といっていいのかわかりませんが、言ってみればその辺に落ちている棒切れですよ。泥もほこりも付いているただの・・・。それをスキップして喜んでカバンに押し込んで持って行くとは。

クスノキの香りはそれほど一瞬で人の気持ちを虜にするものかと、感心してしまったものです。

 

香りが誰かを虜にするといえばもうひとつ。今週、農研機構から新しい研究結果が発表されました。大久保直美先生たちの研究で、なんとトルコギキョウの花の香りが猫ちゃんを虜にするのだとか。

 

・・・トルコギキョウの花って香りあったっけ??

 

トルコギキョウは、茎の香りは強香で目をつぶっていてもその茎を切ればそこにあるのはトルコギキョウとわかります。決して嫌な臭いではありません。日常的に嗅いでいると落ち着く匂いだなと個人的には思います。とはいえ、花の香りを感じたことがありません。

 

大久保先生の論文によると、ネコちゃんがマタタビの葉に対する反応と同様の特徴的な反応をトルコギキョウの花に対して示したことから研究を進めると、実はトルコギキョウの花にも香りがある品種が存在し、しかもその匂いからマタタビの成分が検出されたのだそうです。さらにはほぼ無臭のトルコギキョウからもネコちゃんを引きつけるマタタビの成分が検出されたのだとか。

ペットフード協会によると、全国で飼育されている猫は推計約900万頭、飼育世帯は約500万世帯とあります。今後ネコ×トルコギキョウでなにか新しい道が開けるかもしれません。

 

論文はこちら

(英文ですが、GOOGLEの翻訳機能などをご利用いただければ日本語でも読んでいただけます)

 

「猫にマタタビ」、「猫にトルコギキョウ」、そして「(忙し)女子にクスノキ」とでもいいましょうか。

香りはまだまだ未知の領域が多いように思います。これからの更なる研究の発展に期待したいと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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【量の問題】クロールが少しだけ上手くなったような気がした https://www.otalab.co.jp/blogs/57488 https://www.otalab.co.jp/blogs/57488#comments Thu, 21 Mar 2024 06:00:37 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57488 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

現在、競泳のオリンピック代表選手選考会が行われていますが(NHK Eテレにて中継)、実は私も秋ごろからクロールの練習をしています。

と言っても週に一回、プールに行く程度ですから練習というほどの練習というわけでもなく、特訓というものからは程遠く、オリンピックの代表選手にも程遠いのですが、数カ月もやっているとそれなりに見えてくるものがあります。

 

そもそも、泳力についてはゼロではありませんが、得意でもなく水をばしゃばしゃするとなんとか25m泳けるという程度でした。

しかし、いろいろ思案してやり続けていましたら、ふと推力がわかりました。あまり腕も足も使わないでも進むようになったのです。水泳が得意の方には何でもないことだと思いますが、必死にアシバシャ系で泳いでいた私にとってこれは驚きでした。

 

ふとそのコツに気づいた理由の一つがやはりネット動画です。

「水泳」と入力すると大量の動画が出てきて、幾つも初心者向けに教えてくれるものがあります。水泳で苦労している人や向上心溢れる人は多いのかもしれません。その動画の解説がとても分かりやすく、なーるほどと納得します。

動画をさんざん見て、イメージをインプットして次にプールに行って実践です。

しかしこれがさっぱりうまくいかない。頭で納得したことをやってみるだけなのですが、頭と体がうまくリンクしないとはこういうことなのでしょうか。

 

しかし、これまたさらに動画を配信する人も上手(うわて)で、失敗する理由も織り込み済みで予め説明しているもので、できなくてもこちらも慌てずにすみます。あるあるの失敗理由をよく確認して、再度成功に向けて取り組み、それを繰り返し、少しずつ上達したいと思います。

 

それにしても一歩進むまでにずいぶんと時間がかかりました。運動でも何でも練習とは相応の時間が必要なものです。つまり何が言いたいかというと量が必要だということです。息継ぎもまだよくわからず、初心者ステージです。たくさん動画を見て、たくさんイメージして、たくさん練習して、次のステージに進めるよう精進したいと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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クスノキの香り https://www.otalab.co.jp/blogs/57767 https://www.otalab.co.jp/blogs/57767#comments Wed, 20 Mar 2024 06:00:50 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57767 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

大田市場花き棟のすぐ東側に、国道357号に沿って公園という名の林道のような散歩道があります。

花研業務は終日座りっぱなしだったりするので、休憩時間お天気の良い日にここを歩くと、木漏れ日がとても心地よく、良いリフレッシュになります。林道は大井ふ頭海浜公園の方までずっと続いていますが、昼休みにふらふらするのは大田市場のすぐ隣の50メートルか80メートルくらいです。

forest3 forest1

 

散歩していると何処からともなく、スーッと爽やかないい香りが漂ってきます。ずっとではなくたまになので、再現性がないというか、どうすればその香りにで出合えるのかわからないのです。でも歩いていると時折香りが漂ってくる。

 

しかし、ついにその匂いの正体が分かったのです!

枝葉が積もりふかふかの道を歩いると、枝を踏みつけることがあります。そのいくつかの枝のうち、特定の種類を踏みつけて折れると、その折れ口から香りが立っていい匂いがすることが分かりました。

最初はどの枝を踏んだら香りがするのかすらも分からなかったのですが、やっと突き詰めた正体がこちら。

 

 

この枝ですよ、これ。

canphora1

 

この枝が折れるととても良い香りがすることが分かりました。鼻に近づけるとスーッと爽やかな香りがします。

canphora2

 

花研のメンバーにもいい香りをかいでもらおうと思って事務所に持ち込んで、フローリストナイフで試しに削ると、なんともいい香りがするではありませんか。

sharpen

 

すると、ショチョサマが「この匂いと同じでは?」と持ってきてくれたのがこちら。

camphora

 

ショチョサマご自身が台湾で買ってきた樟脳油。枝の切り口から漂う香りともう全く同じ。林道にはクスノキがたくさん植えてあって、その枝が落ちて踏んだ時に香りが立っていたというわけです。

 

つまり、香りの正体はクスノキ。

クスノキの学名はCinnamomum camphora(シナモマム・カンフォラ)。つまりカンファーの原料です。種小名のcamphoraがカンファーの名の由来だと思いますが、 カンファーはクスノキの枝木を水蒸気蒸留して抽出されます。またその成分を結晶化したものが樟脳と呼ばれます。

「カンフル剤」とは元気を取り戻したり、気持ちを回復させる薬の意味で幅広く使われますが、元々はこのカンファーに由来した元気が出る薬のことですね。

 

1日中デスクワークの中、休み時間に緑を目にして木漏れ日を浴び、カンファーの香りを嗅ぎながら森林を歩くのは、この上なく効果的なリフレッシュ方法であったわけです。

カンファーの香りをカンフル剤として利用するのはなかなか贅沢なひと時であったことに気づきました。よーし!本日の業務後半戦もがんばるそ!

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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春眠暁を覚えず https://www.otalab.co.jp/blogs/57755 https://www.otalab.co.jp/blogs/57755#comments Tue, 19 Mar 2024 06:00:02 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57755 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

昨日の小欄の続きです。

「春眠暁を覚えず」と引用いたしましたが、これは言わずもがな『春暁』(孟浩然:689~740年)の詩の一部です。

 

「春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少」

 

という詩で、意味は「春の眠り心地よく、朝が来たことにも気づかず寝過ごしてしまう」。

↓まさにこれ

sleep_nezou_warui

 

「あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてくる。

昨夜は一晩中、雨交じりの風が吹いていたけど、どれだけ花が散ってしまっただろうか。」

 

と、西暦700年くらいに書かれた詩とは思えないくらい、現代にも通じることのように思います。

昨日も今日も風は強く(東京では雨こそ降りませんでしたが)、咲いているモクレンやモモなどが散ってしまわぬかと思いを馳せるものですね。外に出していた拙宅の鉢物は高さのあるものは悉く倒れました。実生から育て、アタクシの身長のほどにまで大きくなったユズは、その3-4cmにもなる固すぎるトゲが凶器と化していました。うちのショチョさまも、「気づかぬうちにお気に入りのタンポポは花が終わり綿毛は飛び、ユーカリも倒れ・・・」と肩を落としていました。

 

さすがに寝過ごしはしなかったものの、こんな風に春の嵐を経験するこの時期、1300年の後世にまで通じる詩を書く孟浩然をリスペクトせずにはいられないのです。トゲの強いユズの木を起こすのも、孟浩然も似たような思いをしたかもと思えば何でもないことのようにも思えてきます。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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春の●●●ん https://www.otalab.co.jp/blogs/57750 https://www.otalab.co.jp/blogs/57750#comments Mon, 18 Mar 2024 06:00:58 +0000 https://www.otalab.co.jp/?p=57750 こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

春の彼岸中の本日、「春の○○ん」とくれば間違いなく花業界では春の彼岸ですが、3月18日は「春の睡眠」の日なのだそうです。

3月15日は「世界睡眠デー」、3月18日は「春の睡眠の日」、さらには春の睡眠の日前後の1週間を「睡眠健康週間」としているのだとか。

sleep_nezou_warui

睡眠の専門家によると、3月は卒業や転勤などの生活環境の変化があり、また三寒四温のように日々の寒暖差が激しい状況が重なることから、心身への負担がかかるため、健康を維持するために質の高い睡眠をとることが大切だとしています。ある調査によると、日本人の睡眠は世界一不足しているのだそう。さらにはまた睡眠についての悩みを抱えている人も多く、「改善したいけど分からない」という人が2人に1人の割合でいるのだそうです。

 

「春眠暁を覚えず」といいますが、寝付けなければ暁もなにもあったものではありません。

そこで、睡眠について正しい知識の普及と健康増進を目的に、睡眠健康推進機構が年に2回、3月18日と9月3日を睡眠の日と決めたそうです。春の彼岸、秋の彼岸ではありませんが、3月18日が「春の睡眠の日」、9月3日が「秋の睡眠の日」なのだとか。

 

 

きちんと睡眠がとれないとQOL(生活の質)に直結してきますから、睡眠時間が短いときほど質の良い睡眠を確保したいものです。そこで植物の香りが睡眠に一役買えるのではと研究を進めていらっしゃる方も。

つい昨日3月17日に公開されたこちらのページによると、寝付きの悪い人にはベルガモット(学名:Citrus bergamia)の香りがいいとあります。しかもマウスの実験では、ベルガモットの香りは不眠症治療薬とほぼ同等の効果であったと。

 

ベルガモットは柑橘系の植物で、切花・切枝としては流通していません。ですから、花の香りをかいで入眠に役立てましょうとは言い難いのですが、精油として、あるいは入浴剤などにも使われたりしていますので、上手に活用したいものですね。

 

短い睡眠時間でも、質の良い睡眠を確保して、この繁忙期を乗り切りたいものです。

それではみなさま、ごきげんよう。

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