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シンガポールのコイン

2015.05.22

シンガポールの通貨はシンガポールドル。

2013年に最新コインになるまでは、全て表面に植物の図柄が描かれていました。(裏面にはいずれも国章)

1セント:バンダ(ミス・ジョアキムという品種)

(シンガポールの国花。1893年にシンガポールで誕生したバンダの品種)

5セント:モンステラ

(人気の葉物のひとつ。モンスターが語源)

10セント:スタージャスミン

(キョウチクトウ科。姿が似ているためジャスミンと付いていますが、実際にはジャスミンではありません)

20セント:パウダー・パフ・プラント

(マメ科の植物で赤い花を付ける。)

50セント:イエロー・アラマンダ

(キョウチクトウ科、熱帯アメリカ原産。シンガポールでよく見かける)

1ドル:ペリウィンクル

(別名ツルニチニチソウ。薄紫の花を付ける。日本国内でもたまに見かける)

 

日本のコインにもすべからく植物が描かれていますが、植生豊かなアジア地域の特徴なのでしょうか・・・と思いきや、タイやマレーシア、ベトナムのコインを見ると、必ずしも植物が描かれているとは限りません。

シンガポールも日本も植物に対する何か特別な敬意のようなものがあるのでしょうか。コインに描かれているかどうかだけではなんとも言い難いところがあります。

 

ちなみに、2013年から流通し始めた新しいコインの図柄は以下の通り。国花のバンダ以外はすっかり植物の姿は消えてしまいました。

5セント:独特なフォルムで構える総合芸術文化施設「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ」

10セント:国民の約8割が住むという「HDB(シンガポールの公営住宅)」

20セント:World Airport Awards世界一に輝く「チャンギ国際空港」

50セント:シンガポールの発展を支えるアジア最大級のハブ港「シンガポール港」

1ドル:シンガポールの不動の象徴「マーライオン」&国花の「バンダ・ミス・ジョアキム」

 

今度はいずれもシンガポールの近代化を象徴する建造物ばかりですね。こうしてみると、コインというのは、その国の一部を如実に反映しているものにも思えます。

もしシンガポールのコインをお持ちであれば、ぜひご覧になってみてください。

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