花研コーヒーブレイク
1.01の法則
2013.01.24
プライベートのフェイスブックで昨日共有されてきたもの・・・。
勝山小学校（全国には数校あり、どこの勝山小学校かわかりませんが、送信者が千葉の方だから千葉県鋸南町か？？）の校長室には、次のことが書いてあるボードがあってあると。
1.01の法則 ＝ 1.01の365乗 ＝ 37.8
（こつこつ努力すれば、やがて大きな力となります）
0.99の法則 ＝ 0.99の365乗 ＝ 0.03
（逆に、少しずつ遡れば、やがて力がなくなります）
スゴイ！
と信じる前に、この計算は本当に正しいのか、検証してみた。
数字はめっぽう弱いので、Excelの力を借りしてみる。
Excelのセルに「=1.01＾365」、または「=power(1.01,365）」と入れる。
あ、ホントだ。
37.7834343328873と出る。
この計算式は正しい。
0.99についても同様。0.025517964452291。
37.78と0.03、その差37.75。
元の数字はたった0.02の差なのに、365乗したあとの結果は大きく異なる。
この「何乗」というところに、数字のトリックがあるような気もするが、視覚的にはとても説得力のある計算式である。
乗数計算を表現するのに英語ではPOWERを用いる。
「10の13乗」という表現は、英語でten to the thirteenth powerと表現する。
精神論になってしまうかもしれないが、つまり365乗するというのは日々のパワーを測っていると捉えることもできるかもしれない。
フェイスブックの投稿者は1.01か0.99か、この僅差が会社の上場か倒産かを分けるとコメントされているが、その通り会社も然り、個人の努力も然りで、思わず怠惰なわが身を振り返る。そして耳が痛くなる。ｱﾀﾀｯ(>_<;)
当たり前のことを当たり前のこととして、いかにコツコツ積み重ねるかが、1年後の明暗を分ける。
ところで最近、なぜかよく地域行政の関係の方や産地さんに効果的なPR方法などを聞かれる。（ありがとうございます）
わたくしどもは大したノウハウを持っているわけではないが、これまでの産地さんの例や、成功した産地が当たり前のようにやっていることなどをご説明させていただく。
その時、ついでのように申し上げることは、マーケティングやプロモーションに効果絶大の一発解決方法などは期待しないでくださいということ。これをやれば大丈夫！という万能薬的な方法は（恐らく）ないということである。あったとしても、その効果は長続きしないでしょうと。
営業活動とも異なり、すぐに結果として目に見えて反映される業務性質でもない。
自分自身の勉強や日々の積み重ね同様、数年後にどう結果が出るか。マーケティングやプロモーションなどの業務の性質は、この計算式に近いものがあるのかもしれない。
折しも本日1月24日付けの日本農業新聞に、セレサ川崎さんがJA広報大賞を受賞されたという記事が掲載されている。
セレサ川崎さんは、年間のプレスリリースの数、なんと185回∑(゜◇゜;) ！！
つまり2日に1回のペースでプレスリリースしているという計算になる。休日などを考慮すれば、例えば1週間に5営業日のうち4回のペースでリリースをしていることになる。本当に頭の下がる思いだ。
結果、新聞やテレビなどの掲載回数は年間140件にも上るという。
セレサ川崎さんは、1.01の法則で、私たちの知らない間にどんどん差を付けていかれた好例と言っていいだろう。
