OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

12月16日 千両市

2012.12.16

 

12月16日、大田花きでは千両市でした。

  

 

今年は、主に天候不順の理由から、全体的に不作。昨年よりも入荷が減少しました。

セリ場でお客様のお話を伺っていると、“高い高い”と皆さん口を揃えておっしゃっています。

 

「昨年と同じ量を買っているのに、仕入れ値が倍近く跳ね上がったよ・・・ほれ、見れ、この伝票」

「ダメだ、高くて手が出ない」

という方から、

「高いのは予想していたから、この高さなら想定の範囲内だよ」

と冷静な方まで。

 

しかし、あまりの高さに

「千両を売るのはやめよう」とか

「万両を店頭に出して“新千両”といって売ろうかな(笑)」とか、(・・・そういえば、昔“新加勢大周”とかいましたな)

「代わりに赤い実のヒペリカムを売ろうかな」などの声が、買参人の皆さまより聞かれました。

 

「千両がなければ“ない”」と済ませるところもあるかもしれませんが、やはりお正月飾りにはめでたく明るい赤い何かが欲しいと、思考の流れ的には代品を考えると思うのです。

例えば南天が候補に挙がると思うのですが、今年でいえば南天も同じく不作のようで、代品の役割を果たせない。

 となると、価格的にも余裕を持って仕入れることができ、量もしっかり確保できるヒペリカムなんてのが候補として挙がってくるわけです。

お花屋さんに聞いてみると、「千両3本だったところを千両1本、ヒペリカム2本とかになったりねー」という声も。

 

つまり、その時は輸入に頼るということです。

ヒペリカムといえば、昨年度の大田花きのデータで85%が輸入品(『花研手帳2013』35ページをご覧ください)。

国産品25%の中には、紅葉物など実が付いていないものも含まれていますから、実付きのヒペリカムはその多くが輸入品です。

 

まだ今年はそこまで代品として輸入品に頼るという顕著な流れが出たわけではありませんが、このようにして徐々に輸入品が増えていくんだなーと思った瞬間でした。

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