OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

最近ハマっているもの・・・9つの性格

2012.11.01

よくコンサルタントの小宮一慶氏の本を読んで勉強させていただくのだが(その割に頭悪くてスミマセン!)、最近読んだ彼の著書にお勧めの本が色々と紹介されていた。

 アタクシのようなウで純粋無垢、・・・というか世間知らずも甚だしく、イノセントな子羊(←そんなええもんかな?)には、どの本を読んでも知らないことばかりで勉強になるに違いない、ならば片っ端から読んでみようと思い(←単純)、書店で見つけた本から読み始め、数冊目に出会ったのが『9つの性格』(鈴木秀子著、PHP出版/文庫)という本。「ハマっている」というのが、この本である。

 

小宮氏曰く、「ビジネスというのは経済学と心理学だと思っています。(中略)経営の本質とは・・・

①方向付け

②資源の最適配分

③人を動かす。

この③のためにどうしても心理学の基本的なところを勉強する必要があるのです」

ということで、この本が紹介されている。

 

アタクシがこの本を手に取った第一義は、人を動かすためというよりも、昔から心理学には興味があったこと、お客様の気持ちをもっと理解する必要があると思ったこと、そして組織がうまく回るかどうかは、やはり最終的には人間関係によるところが大きいのではないか、もっとチームで働く相手のことをを理解して、円滑な人間関係が築ければ、どの組織でもパフォーマンスが上がるのではないかと思ったから。

 

冒頭に9タイプ×20問のクエスチョネアがある。

あてはまるものに丸をしていき、タイプごとに集計する。最もYESの多かったタイプが、その人の性格であるという、分析は一見簡単なものだ。

9の性格のタイプは、以下のように分けられている。

タイプ1  完全でありたい人

タイプ2  人の助けになりたい人

タイプ3  成功を追い求める人

タイプ4  特別な存在であろうとする人

タイプ5  知識を得て観察する人

タイプ6  安全を求め慎重に行動する人

タイプ7  楽しさを求め計画する人

タイプ8  強さを求め自己を主張する人

タイプ9  調和を平和を願う人

 

そして、アタクシがどのタイプと診断されたかというと、本人としては意外にもタイプ1だった。

 何事においても完璧を期し、自らの理想を建設的な姿勢で追い求め、努力を惜しまない、云々カンヌンとまあ、その辺のところは自覚はないのだが、読み進めていくと徐々に短所が「囚われ」の要因として書いてある。 しかも、それらは日ごろ自分の欠点と自覚してるところで、なんとぜ~んぶアタリ!

例えば「タイプ1の人は真実は一つだと思っている」というご指摘。

え、違うの?

そういえばアタクシもしょっちゅう「真実は一つ」って言っとるな・・・アイヤー、もう読んでいて耳が痛いというか、目が痛いというか、頭も痛くなってくる。

読みながら、誰に対してなのか1人で謝りっぱなし。

「人生の全てに完全を求める囚われがあり、物事を完全にするために懸命に努力し、周囲にもそれを期待してしまう。だから、し損ねたときには自分にも周囲にも憤りを感じる。さらに厄介なことに、安易に怒りを表すことは完全ではないから、憤りを溜めこみ、耐えきれなくなると爆発する」

ドッカーン!大正解◎◎◎

(もうほかの短所は、恥ずかしくて言えません。)

 アタクシに会ったこともない人にリモートカメラでずっと監視されて、悪いところをバシバシ指摘されている気分だ。占いとは違うから、「当たっている」という言葉はふさわしくないのかもしれないが、タイプ1の説明ページまるごと本当にご指摘の通りなのだ。

つまり、アタクシはタイプ1のステレオタイプってことですかね。

 

これにハマってこのクエスチョネアを周りの人たちにやってもらっている。決して強制ではなく、面白いからこの話をしていると、みなさんすぐに興味を持ってくれて、「私もやりたい!」と手を挙げてくださるのだ。

 

今まで男女20代から50代の人にやってもらったのだが、タイプは見事にばらばら。(う~ん、でも男性はなぜか今のところみなさんタイプ5かな)

 

その価値判断の違いで、日常同じ空間にいたとしても、見えている世界や住んでいる世界も全然違うんだろうなと思う。

自分の物差しですぐ相手を判断してしまう悪い癖もタイプ1の特徴らしいが、もっとみんなアタクシとは別の価値観と判断基準を持っているんだな。

 

 

そしてこの本を読んでもうひとつわかったこと。

それは、同僚や上司の行動パターンの理由について。例えば、仕事中どうして話しかけても気付かないふりをしているのかとか、目の前で部下が喧嘩しているのに(大袈裟ですが)、なぜ仲裁に入らないのかと不思議に思うことがあったのだが(いずれも現在の話ではありません)、その人にクエスチョネアをお願いし、どのタイプであるかを知ってから、いずれも「なるほど、するはずないな」と理解することができた。

そして、「なぜそこでそうしないのか?」と思って相手を責めようとするのも、アタクシのタイプ1の悪い特徴であることも分かった。

 

自分を矯正するにも、相手を理解するにも、大きな一助となる本である。 

コミュニケーションは相手を理解すること、或いは理解しようとするところ、そして自分の悪いところを認め改善していこうと意識するところから始まるのではないかと思う。

なんらかのコミュニケーション障害により本来の力が出せていない組織や、さらに組織力を高めてパフォーマンスを改善していきたいと思われる方たちには是非お勧めの一冊である。

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