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切花の消費額とGDPとの関係

2009.10.19

切花の国民1人当たりの平均消費額とGDP(1人当たり)の関係には何か相関があるのではないかと思い調べてみました。

 

今回調べたのはヨーロッパを中心とした次の27カ国の2006年の実績です。

記載は英語表記の際のアルファベット順です。

オーストリア/ベルギー/クロアチア(2003年)/チェコ/デンマーク/フィンランド/フランス/ドイツ/ギリシャ/ハンガリー/アイルランド/イタリア/オランダ/ノルウェー/ポーランド/ポルトガル/ルーマニア/ロシア/スロバキア/スペイン/スウェーデン/スイス/ウクライナ/英国/日本/米国

 

これら全ての国についての切花消費額と1人当たりのGDPについての散布図、及び近似曲線(指数)を描くと次のグラフのようになります。

graf1

(縦軸がユーロで横軸がドルと通貨単位が異なり恐縮ですが、相関には影響ないかと存じます。)

このとき、近似曲線の相関係数は0.810とかなり高いものになっていることがわかります。

 

GDP1人当たり10,000ドルくらいで年間切花の消費額は1人当たりおよそ5ユーロ(≒675円、1ユーロ=135円で計算)、GDP20,000ドルでおよそ14ユーロ(≒1,890円)、GDP30,000ドルでおよそ30ユーロ(≒4,050円)となります。

 

GDP4万ドル一歩手前くらいまでは殆どの散布図が近似曲線の上にのっていますが、4万ドル以降は各国の花の文化度により消費はばらつきが見られるようになります。

 

1人当たりのGDP3万ドルというのは人の生活の中で「足るを知る」ラインであり、多くの新興国や途上国の最終目標としているところであることがこのグラフからも見てとれます。

 

 

因みに、ヨーロッパの文化圏ではない日本と米国のデータを外して近似曲線を描くと、相関係数は0.915と更に高くなります。

 

graf21

このとき日本はGDP約32,000ドルで切花消費は54ユーロ(≒7,290円)ですから、GDPの割には花を消費している国であることがわかります。

 

 

個人的には1人当たりのGDPが世界一高いルクセンブルク(90,106ドル、2006年)やアジア諸国の花の消費額を知りたいところですが、次回の課題としたいと思います。

 

<データ元> 消費額:International Statistics Flower and Plants 2008, GDP:IMF Data Mapper

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