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2度の台風襲来、ナギ産地大丈夫?

2011.09.27

この9月は巨大台風が2度も日本列島を縦断し、大きな爪痕を残していくという大変な月でした。今年はどうしたことでしょう。古より災害とともに生き、歴史を綴ってきた私たち日本人ではありますが、実際に災害に直面すると、やはり物質的のみならず精神的にもダメージが大きいですね。

 

 

さて、台風襲来で、ギフトショーでは多くのお客様にスピリチュアルプランツ‘ナギ’の産地(和歌山県)をご心配いただきまして、誠にありがとうございました。

 

スピリチュアルプランツ‘ナギ’は、全て世界遺産に指定されている熊野地域の一部である和歌山県の新宮市で生産しており、生産は「森の国」の尾屋さんにお願いしています。

 

新宮市の尾屋さんはギフトショーのために上京される予定でしたが、台風の被害が大きく、生憎キャンセルとなってしまいました。

 

 

 

以下、尾屋さんの様子を心配してくださっている方へのご報告も兼ね、尾屋さんから頂きました現地の写真とともに、台風の時の様子をご紹介してまいります。

 

台風接近の日、海岸であるはずの場所は高潮に埋もれ、防波堤に波がぶつかり怖いほど荒れていました。

「落ちたらひとたまりもない!」と尾屋さん。

 

 

台風12号がさらに接近した日の午前3時ころの写真です。

(午前3時ころ・・・確かに台風の警戒も最大級になり、おちおち寝ていられなかったことでしょう)

観測記録を超す大雨が降った熊野。

9月1日より降り出した雨は4日未明まで1時間あたり140mmを超す大雨が降りやむことはなく、尾屋さんの家を近くに流れる荒木川も氾濫しました。

上の写真は尾屋さんの家のすぐ裏のブロック塀の様子です。

 

 この数分後、行き場を失った雨水はブロック塀を乗り越えました。
家の周りは一瞬にして「川」と化し、尾屋さんの家はあたかも“滝の中の一軒家”になったといいます。
翌朝、水も引いた後の尾屋さんの事務所前の写真です。↓

 

大きな流木が尾屋さんの看板の下に引っかかっています。

(御自宅や事務所を直撃しなくてよかった・・・)

 

 

流れてきた木を確認するとほとんどが人工林の杉とヒノキです。(尾屋さんは樹木や木材のプロ!)
実生(種から生えた木)の木は通常直根が下に伸びるので深いところまで根が張るのに対し、植林した木の根は側根が発達し横に伸びるため、地面から浅いところにしか根が伸びないのだそう。
このような木が多く植わっている山は、実は大雨に弱いのだそうです。

それどころか、逆になぎ倒された木々が被害を増幅する結果となってしまったという尾屋さん。

 

肝心の尾屋さんは車を流され、ブロック塀なども倒されてしまったそうですが、ご自宅と事務所は奇跡的に床下浸水を免れ、御家族の皆様もお怪我もなく全員ご無事とのこと・・・!

 

皆様がお怪我なく御無事でいらっしゃるのが本当に何より!

 

生産をお願いしているナギは、植林された大木が流されるほどの大雨にも耐え、こちらも無事とのこと。実生から栽培している強さでしょうか。根が地面深くまで主根(しゅこん)が伸びて、株をしっかり支えていたのです。なんとまあ神がかり的でさえあります。

 

9月2度目の巨大台風15号も日本列島を縦断し、台風12号で大きな被害を受けた新宮市は警戒を高め緊張も走りましたが、今度は幸い新宮の東側を通過していったので被害は少なかったようです。

「いつもの普通の台風ですね。なんてことありませんよ。

ああいうときは外に出ないのが一番ですね」(尾屋さん)

 

東京ではほぼ全ての鉄道路線がストップし、3月の震災に引き続き多くの帰宅難民が駅に溢れたほどの一大事だったにもかかわらず、「新宮市は台風銀座だからね。慣れているよ!」と2度の巨大台風後も余裕の尾屋さんでした。

 

断水に停電、ライフラインが断ちきられた中での瓦礫撤去作業。復旧作業は恐らく想像を絶する大変な作業であったことでしょう。

 

今ころは心身ともに大きなストレスを感じていらっしゃるものかと思いきや、

「ダイジョブ、ダイジョブ!元気、元気ぃ!!」

 

と明るい笑い声とともに尾屋さんよりお返事をいただきました。

更には「2度の水難にも耐えた今年のナギはいつもにもまして価値がありますよ!」と。

 

さすが尾屋さん!清流が流れ、多くの木々に囲まれ、少し歩けば太平洋という自然の中で生活されているだけあって、心身ともにタフでいらっしゃいます。

 

 

思い返せばスピリチュアルプランツ‘ナギ’の開発に和歌山県と着手したとき、生産を担ってくださる方を探していました。

うまくいくかどうか分からないこのプロジェクトのリスクも顧みず(顧みていたのかもしれませんが、それはさておき)、

「ハイ!ボクやりますっ」(^o^)丿(オモシロソ!)

と手を挙げてくださったのが唯一尾屋さんでした。

そのような尾屋さんだからこそ、こんな大変な局面に直面してでさえも、ナギ生産に意欲を増してくださり、災害を乗り越えていかれるのでしょう。

 

ナギは生活者の皆様の幸せを願う縁起物。

熊野のナギをスピリチュアルに育ててくれているのは、熊野の長い歴史より世界遺産の称号より何より尾屋さんのタフなスピリットなのだと思いました。

 

あの時手を挙げてくださったのが尾屋さんで本当に良かったと思います。

皆様、今年のスピリチュアルプランツ‘ナギ’はまさにスピリチュアル。価値があります。流通量には限りがございますので、お早目にご注文くださいませ。

 

 

※「スピリチュアルプランツ‘ナギ’」は株式会社大田花きの商標登録商品です。

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