OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

続・切花の支出金額のピークはいつか

2018.06.22

昨日の小欄の続きです。

切花の支出金額のピークは本当に1997年なのか、97年懐疑論(そんなに大袈裟ではありません・・・笑)。

本当に大した話ではありませんが、以下感想文です。

こちらはいつもご覧いただいているグラフ。【1世帯当たりの切花支出金額】(左軸の単位は円です)

cutf2

97年にピークが来ていると、講演等でもご紹介させていただいていました。

しかし、97年といえば消費税率が5%になった年。家計消費は税込みで算出されますので、消費税率が上がれば家計の支出金額が上がるのも必然というもの。97年にアップしていますし、消費税が8%になった2014年にも支出金額が上がっています。

 

そこで、試しに家計消費のデータを元に消費税を抜いて1972年から2017年までを算出し直してみました。もちろん1989年からの消費税3%も抜きました。するとこうなります。

cutf3

97年のぴょこんと出た角と、2014年の上昇がなだらかになります。

緑の帯の部分もズームにするとこんな感じ↓

cutf4

 

僅差ではありますが、最も多いのは1993年。それから1997年まではプラトーといいますか、大きく減りもしませんが増えているわけでもなく、一定の水準を保っている印象です。むしろ厳密に言えば、ピークは93年に訪れていると解釈できるかもしれません。

 

91年のバブル崩壊後、切り花支出は伸びていたわけではなく、間もなくして切花の消費もの伸びは止まりました。

その後、97年を最後に、バブル崩壊の後遺症で不良債権の処理、銀行の貸し渋り等から企業の資金繰りが圧迫され景気悪化、GDPも伸びなくなり、消費税率アップをきっかけに個人消費も冷え込みます。この動きに連動するように、1世帯当たりの切花の支出金額も下がっていった・・・と最近は考えるようになりました。

 

なーんて言ってみましたけど、今後の花き消費の推進を検討するに当たり、支出金額のピークがいつかであることは関係ないとも思っています。

今後いかに花や植物のある生活が意義あることかを伝えていくことが重要ですね。未来志向でいきたいと思います。

 

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う~ん、未来志向といえども、なんだか最近は足元がおぼつかない・・・左足が痛いのです。

この痛みには実は記憶があります(*_*;

痛い場所も痛みのタイプも、ちょうど一年前の右足の痛みに似ています。あ、もしかしてまた疲労骨折か??今年は左足・・・

でも、もう医者に行かずに自然治癒に励みます。週末はせっせとカルシウム摂取ですな。

 

それでは皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。

 

あ、来週の月曜日はラジオ当番です。

6月25日の朝7時45分から、「NHKマイあさラジオ」でお勧めの花をご紹介いたします~♪

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