OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

22歳のタクシードライバー

2018.06.20

本日、出先の会合後にみんなでタクシーに乗り合わせて移動。

たまたま乗ったタクシーの運転手さんが随分お若いと思い伺ってみると、この4月に大学を卒業し新卒でタクシー会社に就職したと。同期も何人かいらっしゃるとかで。

更には、入社後、研修や試験を経て、実際にひとりで営業を始めたは本日が初めてとのこと!

「え?アタシタチ、記念すべき初日の乗客?」と思ったら、初日とはいえ既に6-7組目くらいだそうです。

 

それにしても、例えば私たちの時代の就職活動といえば新卒でタクシーの会社に就職するという選択は、あまりありませんでした。超氷河期と言われたタイミングで、なかなか内定1社をいただくことも困難だった時代でさえも、タクシーの会社の就職試験を受けた話を聞いたことがありません。タクシーの運転手さんのイメージが、凝り固まったものだったことも理由の一つかもしれませんし、タクシーの企業も新卒相手に募集を出していなかったかもしれません。(出していたかもしれませんが、わかりません)

同乗していたメンバーは皆、なぜ新卒でタクシードライバーになろうと思ったのか興味津々。こうなるともう聞かずにタクシーを降りるわけにはいきません。車内の誰かがなぜこの道を選んだのかその若者に聞きました。

すると、若者は答えました。

「時間が自由になるから」

なるほど、若者!

タクシードライバーさんなら、日中会社の人間関係に大きく振り回されることもないと思った言います。そのドライバーさんは新聞で拝見するような若者像の代弁者でした。今の若い世代の方は、自分の時間を自分らしく豊かに過ごすことを大切にするために、比較的自由が利く仕事を選ぶと聞きます。その若者の就職観とタクシードライバーの労働条件、高齢化に伴う大量退職による人手不足などの課題解決がマッチするのでしょう。本日はその象徴のような方にお会いできました。

新しい価値観を持った若い世代によって、社会は新陳代謝を起こしながら刻々と変化していると感じました。

ぜひ自分の時間と仕事の時間とを大切にして頑張ってほしいですね。

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